東京2025デフリンピックに向けて、5月9日(金)、区立桃花小学校で6年生の児童120人を対象に特別授業「きこえないってどんな世界?」が行われました。
授業には、東京2025デフリンピック応援アンバサダーの川俣郁美さん、デフテコンドー日本代表候補の星野萌選手、手話表現者で「サインエール」開発メンバーの西脇将伍さんがゲストとして登場してくれました。
手話言語について楽しく学ぶ
川俣さん、星野さんの特別講義では、クイズ形式を取り入れて、「耳がきこえない人は20人に1人」、「手話を使う“ろう者”は100人に1人」だということ、「世界には200以上の手話がある」ことなどを学びました。手話言語やジェスチャーで回答したり、「デフリンピック」「ありがとう」「拍手」などの手話言語を学ぶ楽しい授業でした。
「Ontenna(オンテナ)」という“音”を振動と光によって、からだで感じるユニバーサルコミュニケーション機器の体験もしました。髪の毛や耳たぶ、えり元などにつけて、音に反応して振動するものですが、今回は手首に装着して体験しました。
児童がたたく太鼓の音に合わせてOntennaが振動すると、皆、驚きの声をあげて、音を“感じる”体験に盛り上がりました。
「謎解きゲーム」にチャレンジ。新しい応援スタイルサインエールも体験
西脇さんの体験授業の「謎解きゲーム」は、数字と色の手話言語をてがかりに計算問題を解き、鍵のかかった宝箱を開けるというもので、皆、果敢にチャレンジしながら手話言語についての理解を深めました。また、新しい応援スタイル「サインエール」の体験では、きこえない・きこえにくいアスリートにも応援の気持ちを“目”で伝えられるように、3種類のエール「行け!」「大丈夫、勝つ!」「日本、メダルをつかみ取れ!」を学びました。
テコンドーの型の迫力に魅了されました
授業の最後は、星野選手によるデフテコンドー プムセ(型)の演武。児童たちはその気迫と美しい動きに魅了され、覚えたてのサインエールで応援しました。
「サインエール」は、きこえる・きこえないにかかわらず、全ての人がデフアスリートに想いを届けることができるよう、目で世界を捉える人々の身体感覚と日本の手話をベースに創られました。デフリンピック100周年を機に、東京から世界へ新たな応援スタイルを届けようと、きこえない・きこえにくい人を中心にしたメンバーが、デフアスリートたちと共に開発したものです。






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