日本と韓国の友好親善を、草の根の市民の立場から進めていく。そんな思いの中野区民が集まってこの協会を設立しました。日本と韓国は、すぐお隣同士の国です。長い交流の歴史があります。人々の行き来も頻繁に行われています。文化、食、経済、科学技術など、切っても切れない深いつながりがあります。多様な側面を持つ、両国関係における最も重要な基礎は市民同士の人的交流だと思います。市民同士が顔の見えるつながりを持ち、絆を強くしていくことこそ、両国の友好関係を揺るぎないものにしていく原動力になるものです。
中野区は、平成22(2010)年11月8日、ソウル市陽川区との間で姉妹都市の関係を締結しました。
その時締結された議定書では、両区は「相互理解と信頼関係のもとに姉妹都市関係を締結し、共に学び合い、力を合わせて両区の発展と両区民の福祉の増進を図る」とともに、「日韓両国の友好親善と交流に貢献することを基本理念として、様々な事業に取り組む」ことが宣言されています。また、「文化・芸術・スポーツ・経済・教育・青少年・議会・行政その他の面での交流を進める」こと、また、「区民の幅広い参加と協力により将来にわたり持続的な交流を行い、両区民の友情を深める」ことが明らかにされています。
市民に近い地方自治体のレベルで、このような交流関係が結ばれたことには、極めて大きな意義があると考えます。両自治体の連携のために力を尽くしてくださった先人のご努力に心から敬意を表したいと思います。
中野区日韓親善協会は、こうした両区の姉妹都市関係を大きく発展させ、市民レベルの交流を根付かせていくため、平成22(2010)年に結成されました。両国、両自治体の友好親善を願う多くの区民や団体が参加しています。両国の相互理解を深め、多様な交流の機会をつくるという観点から、様々な活動に取り組んできました。
今後、より多くの皆様のご参加、ご協力を得て、実りのある交流の機会をつくっていきたいと考えています。皆様の一層のお力添えをお願いいたします。
令和7(2025)年1月吉日