テコンドー競技の会場が中野区になりました
今年11月15日~25日に開催される東京2025デフリンピック大会のテコンドー競技の会場が中野区立総合体育館になりました。
デフリンピックとは…
デフリンピックのデフは、英語で「耳がきこえない」という意味で、デフリンピックは国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」なのです。
国際ろう者スポーツ委員会(ICSD)が主催し、4年毎の夏と冬に開催されるデフアスリートを対象とした国際スポーツ大会です。第1回は、1924年にフランスのパリで開催され、今年は記念すべき100周年の大会となります。日本では初めて開催されます。
デフリンピックには、①「ほちょう器」などを外した状態で、きこえる一番小さな音が55dB(デシベル)を超え、②各国の「ろう者スポーツ協会」に登録されている選手で、一定の記録・出場条件を満たしている人が参加できます。
今回の東京2025デフリンピックは、70~80の国・地域が参加し、21の種目で開催されます。
今回の大会ビジョンは次の3つとなっています。
1.デフスポーツの魅力や価値を伝え人々や社会とつなぐ
2.世界に、そして未来につながる大会に
3.“誰もが個性を生かし力を発揮できる”共生社会の実現
テコンドーは韓国発祥の競技
韓国発祥のテコンドー競技が中野区内で行われることは、中野区日韓親善協会にとって大きな喜びです。
テコンドーは、「創始者である崔泓熙(チェ・ホンヒ)氏が、朝鮮半島の古武術(動きや所作の面で影響が垣間見えるテッキョンなど)や中国武術、そして崔氏が日本留学中に学んだ松涛館空手を基礎とし研究を重ね、独自の技術体系を確立し、1955年にテコンドー(Taekwondo)と命名した。」(IOC公式サイトより)ものです。
デフリンピックでは2009年台北大会から正式種目となっています。オリンピックでは、2000年のシドニー大会から、パラリンピックでは2020の東京大会から正式種目になっています。
世界のデフアスリートが集うデフリンピックのテコンドー競技が中野区内で開催されることについて、大韓民国ソウル特別市陽川区からも、姉妹都市である中野区が会場になったことについて、喜びの声が寄せられています。この大会開催は両区の友好親善を深める上でも絶好の機会になると思います。
気運醸成にご協力を
日本国内ではテコンドーはデフの競技者の数は決して多くはないこともあり、大会の認知度を高めることが必要です。大会ビジョンのもと、競技者が心おきなく実力を発揮し、多くの方々が交流して、大会の成功を実現するためには、主催地である中野区の区民や関係者が一致して大会を応援することが欠かせません。
中野区日韓親善協会では、このデフリンピックの成功に向けた気運醸成のための活動について、中野区内のコミュニティ・スポーツ・福祉・教育・文化・産業振興など、各種の団体と共に区民の皆さんに呼びかけています。
デフリンピックを巡る動きや今後の気運醸成の活動の予定などについて、このホームページでも取り上げていきます。皆様のご理解・ご協力をお願い申し上げます。